試合観戦レポート 〜2002年春の早慶戦〜


〜女子編〜
 

【ダブルスNo.2】大見・吉田 VS 遠藤・関

 昨年の大学王座で大会MVP選手に選ばれた大見と、1年生のホープ吉田のペアが力強いラリーを中心に全く危なげなく格下の相手を圧倒した。ペアのリズムも合っており時折積極的なネットプレーも見せた。

ダブルスNo.1】   福井・山中 VS 中村・野沢

早稲田のゴールデン・ペアと、慶応のホープとの注目の一戦。

福井・山中のコンビは絶妙。男子並みの華麗なネットプレーと縦横無尽な組み立ては観客にも楽しい。1+1が2でなく3になるペアである。
1stは、ラリーこそほぼ互角に見えるが、早稲田ペアの戦術の幅に慶応ペアは付いて来れなかった。
2ndは、立て直してきた慶応が、早稲田の気の緩みを突いて4−0までリードしたが、早稲田が見事に逆転して貫禄を見せた。

 

【シングルスNo.吉田 VS 神谷

 2面同時進行の単NO.5、4、3、2は早稲田の選手同士がスコアと試合時間の短さを競うかのような展開になった。
1年生のホープ吉田は、力強いラリーで神谷を全く寄せ付けず、1時間程度で最初の1勝を挙げた。試合中の吉田のひたむきな姿は今後の活躍を期待させた。

【シングルスNo.水野 VS 深澤

単4は単5と同時に始まりほぼ同時に終了した。
水野はスケールの大きなフォームでどこからでも強打ができ、しかも安定しており態勢が崩れない。この点は波形とも共通する。恵まれた素材である。深澤は山なりの緩いボールで流れを変えようと試みたが、水野の深く強烈なラリーの前に最後まで為す術がなかった。

【シングルスNo.福井 VS

福井はサウスポーで多彩な技術を持ち、昨年の王座でも単NO.3で全勝している。女子ではボレーの得点が最も多い。強烈なラリーで相手の態勢を崩し、素早くネットに出てとどめを刺す。スコア以上に早い試合展開で圧勝した。

【シングルスNo.大見 VS 中村

慶応の中村は、前回秋の早慶戦で早稲田の加藤主将を破る大金星を挙げている。その時はひたすらセンターに緩いボールを返し加藤の自滅を誘ったのだが、今日のダブルスでは福井・山中と真っ向から打ち合いも見せた。しかし、人一倍練習熱心で昨年王座優勝の立役者になった大見にとっては、中村の勝負強さも問題ではなかった。深くて力強いストロークはエラーが殆どない。中村も最後まで下を向かず戦ったが大見は全く寄せ付けなった。努力で弱点を克服し大舞台で結果を残す大見の成長ぶりが光っていた。

【シングルスNo.中村 VS 野沢

昨年の全日本ジュニア・チャンピオンの早稲田の1年生中村が、同じく慶応の1年生のホープ野沢と対戦した注目の一戦。

野沢は全身を使ってウイリアムス姉妹を思わせるダイナミックなラリーを見せた。ストレートのウィニングショットは迫力抜群。
対する中村はコンパクトなフォームで巧妙な配球と大人の試合運びを見せた。緊迫した試合展開の中で中村のダブルフォールトは殆ど毎ゲームで合計十数本。周囲をハラハラさせながらも勝負所を押さえた。自分で組み立てて、軌道修正できる逸材のデビュー戦は、早々と全試合を終了した男子部員も応援する中、長い早慶戦の歴史に男女全勝の1ページを書き加えた。

                                            
                                             text=松本 浩


男子編

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