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私は昔から「子供の心の変化」ということについて興味をもってきた。ちょっとしたきっかけで子供が目を輝かせたり、逆に落ち込んでしまったりする様子、また、そのことによって、急になんだか自信をつけてたくましくなったり、逆に弱々しくなってしまう様子を見るにつけ面白さを感じてきた。このような変化はいったいどのような時に起こりうるのだろう、と考えると様々な要因が思いつく。 これらの一連の経過を通じて、私が感触として得たものは、スポーツというものは子供の身体面に影響を与えるだけでなく、精神面、心理面といったいわゆる「心」にも大きな影響を与えるのではないかということである。 今私は、スポーツというものは「子供の心の変化」に引き起こすことが出来る大きな要因の一つなのではないかと思っている。 実際、このような考え方に基づき心理的な治療法として、スポーツの精神面、心理面への効果を期待したものも存在する。スポーツセラピーと呼ばれるものである。スポーツセラピーとは、スポーツと心理療法の合成語であり、一部の研究者によって提唱され始めた段階であって、用語自体が耳新しく、その内容も確固たる原理によって体系化されているわけではない。また、臨床心理学会や精神医学会においても、その存在は認められていない。そしてそれは、スポーツの心理的治療価値についてはもちろんのこと、スポーツの精神面、心理面への効果も確固たるものとなっていないからなのではないのだろうか。
そこで今回は、実際に私自身が大きな変化に出会い、驚いてきた「早稲田大学庭球部小学生テニス教室」をフィールドにショート・テニス体験が子供の心に及ぼす影響について検討し、スポーツの精神面、心理面への効果を示す足がかりとしてみたい。
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